リウマチ,膠原病

どんな原因でこの病気にかかるのか

リウマチ熱は元々膠原病の一種とされていましたが、原因が判明したため膠原病とはされなくなりました。
この病気の原因は「化膿レンサ球菌」と呼ばれる真正細菌ですがこれは健康な人の咽頭や消化管にも存在しています。
これが元で喉の炎症が起こりその炎症の2〜3週間後にリウマチ熱の症状がでるようになります。

リウマチ熱は5〜15歳くらいに多い病気です。男女比はほとんどないとされています。

どんな症状が出るのか

リウマチ熱の症状としては初期症状としては発熱と関節痛があります。症状が進行すると以下のようなものもあります。

  • 関節痛・関節炎(多発性・移動性)
  • 心臓および周辺の炎症(心筋炎・心内膜炎・心膜炎)
  • 舞踏病(身体が勝手に動く)
  • 発疹(無痛性の皮下結節)

どんな検査をして診断されるのか?

リウマチ熱かどうかを診断するために行われる検査としては、血液検査やASO検査、レントゲンなどがあげられます。

血液検査:身体に炎症が起こしているときに現れる異常値を示す。(赤血球沈降速度が異常に早くなる、C蛋白性反応(CRP)で陽性反応、白血球の数が増加)

ASO検査:原因であるよう決性連鎖球菌(レンサ球菌)が作り出すベータ溶血毒素に対しての抗体が作られているかどうかの検査です。

レントゲン検査:胸部の撮影により心陰影が拡大していることがわかります。

また、厚生省リウマチ熱研究班が発表した診断基準は以下のようになっています。

リウマチ熱の診断基準(1974年)

症状

  1. 主要症状
    心炎、多関節炎、舞踏病、輪郭状紅班、皮下結節
  2. 副症状
    • 臨床症状
      • リウマチ熱またはリウマチ性心疾患の既往
      • 関節炎
      • 発熱
    • 検査所見
      • 急性期反応:赤血球沈殿速度が速い、CRP検査陽性反応、白血球の増加
      • 心電図上でPR間隔が長い(正常値:0.12〜0.20秒)
  3. 溶連菌感染既往の証明
    ASOまたは他の抗溶連菌抗体の増加が見られる または、A群溶連菌の咽頭培養陽性、または最近猩紅熱にかかっている

診断基準

  1. 診断確実の場合
    • 3の項目がある場合は主要症状のうち2つ以上ある場合、または主要症状1つと副症状が2つ以上ある場合
    • 3の項目がない場合は主要症状が舞踏病または徐々に発症した心炎であり、そのほかに主要症状を1つまたは副症状を2つ以上伴う場合
  2. 疑い例
    • 主要症状が2つ以上または主要症状が1つと副症状が2つ以上で、3の項目がない状態で、「診断確実の場合」項目のA.Bに該当しない場合
    • 主要症状が1つと副症状が1つあり、さらに3の項目に該当する場合

除外する疾患として、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、大動脈炎症候群、化膿性関節炎、敗血症、細菌性心内膜炎があります。

治療はどんなことをするのか

リウマチ熱は元々原因不明でしたが判明したので治療方法も対症療法ではなく原因療法を取ることができます。
治療方法としては感染症に対しての抗生物質を使うことです。
また、心臓やその周辺などで炎症を起こしているときは抗炎症薬が使われます。

症状の治り具合がよくなかったり慢性的なリウマチ熱の場合は抗生物質が長期間使われることになります。
また、リウマチ熱の場合は関節リウマチと違い身体を動かさないほうがよいとされています。

完治するまではなるべく治療に専念するようにしましょう。

  • 自己免疫疾患とは - 症状・治療・膠原病との関係
  • 膠原病の家族ケア - 家庭でのケアマネジメント

  • 【膠原病の基礎知識】早期治療のための初期症状やステロイド・合併症の知識
  • 【膠原病に類する病気】代表的な病気としてSLE・ベーチェット病・リウマチ・関節筋炎などをご紹介
  • 【自己免疫疾患の病気】膠原病と同じく免疫機能の異常が原因で発症する病気
  • 【膠原病トピックス】小児リウマチやリウマチ熱と膠原病の関係と特定疾患の保険の扱いについて