小児膠原病,小児リウマチ

何が原因でこの病気になるのか

原因に関しては大人の膠原病と同じでわかっていないのが現状です。
自己免疫疾患という自分が持っている免疫機能が自分自身の細胞を攻撃してしまい起こりますがなぜ自己免疫疾患が起こるのかということは解明できていません。

小児膠原病にはどんな病気があってどんな症状がおきるのか

大人がかかる膠原病は複数の疾患をまとめたものであり、小児膠原病も同じく複数の疾患の総称です。
具体的にどんな疾患が小児膠原病とされているのかというと、若年性特発性関節炎(JIA)・全身性エリテマトーデス(SLE)・若年性皮膚筋炎(DM)・多発性筋炎(PM)・混合性結合組織病(MCTD)・シェーグレン症候群・ベーチェット病など大人がかかる膠原病は全て小児でも発症することがあります。

小児膠原病の種類と主な症状(一部)

若年性特発性関節炎 炎症を起こし関節痛がする疾患です。以前は若年性関節リウマチと呼ばれていました。
全身性エリテマトーデス 全身の臓器に炎症が起きる疾患です。
若年性皮膚筋炎・多発性筋炎 筋肉と皮膚に炎症が起こる疾患です。
混合性結合組織病 血管病変や炎症病変、皮膚硬化や肺線維症を引き起こす疾患です。
シェーグレン症候群 腺細胞からの分泌物の量が低下することにより目や口が乾燥する疾患です。
ベーチェット病 主に口腔粘膜、皮膚、眼、外陰部の4つに炎症などの症状が現れる疾患です。

どうやって膠原病と診断されるのか

膠原病を診断するにあたっての検査方法は大人と同じです。

膠原病診断のために行われる主な検査

血液検査 赤血球・白血球・C反応性蛋白(CRP)の数に異常がないか調べます。
尿検査 肝臓・膵臓に異常があると糖尿・尿蛋白・潜血となって現れます。
抗体検査 「抗核抗体」・「リウマトイド因子」と呼ばれる自分自身を攻撃してしまう抗体(自己抗体)ができていないかを調べます。
この検査で陽性反応(自己抗体が存在している)が出ると自己免疫疾患ということになります。
関節リウマチと診断される人の8割ほどの人からリウマトイド因子がみつかっています。
X線検査
(レントゲン)
膠原病では様々な臓器に炎症が起こるので異常がないか撮影を行います。
超音波検査 超音波により身体への負担が少なく臓器の検査を行います。特に腹部の臓器の撮影に適当とされています。
生検
(せいけん)
患部の一部を切り取ってその細胞の状態を顕微鏡を使い調べます。

これらの検査結果と症状の現れ方などを含めて膠原病であるかどうかの診断がされることになります。

これらの治療方法はどんなことが行われるのか

小児膠原病も膠原病と同じく原因が明らかになっていないので治療といっても絶対に完治できるという方法がないのが現状です。
小児膠原病の治療もステロイドや免疫抑制剤を使用した自己抗体の働きを抑制する対症療法になります。

薬は主に内服での使用がされていますが、症状が重い場合はパルス療法という大量のステロイドを点滴するという方法が取られることもあります。

日常生活で注意することはありますか

日常生活で注意することはそれぞれの症状により異なってきます。
例えば若年性関節リウマチの場合は適度に運動を行うことも大切になってきますが基本的に全てに共通しているのは以下のことです。

  • 規則正しい生活をすること。
  • 疲労やストレスを貯めない
  • 食事は栄養バランスを考えたものをとる
  • 外出するときは紫外線に注意する
  • 体調管理をしっかりする

このようなことに膠原病患者は注意する必要があるでしょう。
他にも医師の指示があればそれに従った生活をするようにしてください。

  • 自己免疫疾患とは - 症状・治療・膠原病との関係
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