多発性硬化症

多発性硬化症の原因と症状

確定している原因としてはありませんが、自己免疫疾患ではないかというのが有力です。

多発性硬化症の症状については、種類が多く全部の症状になるというわけではないのでその人によって症状が異なってきます。

多発性硬化症の症状

  • 視力の低下
  • 物が二重に見える
  • 麻痺による感覚能力の低下
  • 手が震える
  • うつ病的症状
  • 排尿がし辛い、頻尿などの尿に関する症状
  • しゃっくりが出るようになる
  • ふらふらするなど平衡感覚がなくなる

このほかにもありますが麻痺が原因となる症状が多いです。

どのように診断されますか

多発性硬化症かどうかを診断するにあたり、血液検査・髄液検査・MRI(断層画像撮影)が行われます。

血液検査 合併症などを引き起こしてない限りは正常を示す。
髄液検査 白血球とたんぱく質の量が正常値よりも少し高い値を示すことが多い。
MRI検査 この病気の患者のほとんどに脳の病巣が見られることが多いです。

また、この病気の診断基準としてはこのようになっています。

厚生省発表の多発性硬化症の診断基準(1988年)

  1. 中枢神経の中に症状の原因と言える2つ以上の病巣がみられる
  2. 症状が悪化・回復を繰り返している
  3. 他の病気を否定できること(腫瘍・梅毒・脳血管障害・頚椎症・血管腫・スモン・ニューロベーチェット病・小脳変性症)

これら3つを全て満たしていれば多発性硬化症と診断されることになりますが、もし完璧に満たしていなくても多発性硬化症であると推測される場合もあります。

治療はどんなことをするの

多発性硬化症の治療方法は経過状態によって異なっています。
症状が急速に進行している場合はパルス療法と呼ばれるステロイドを大量に点滴で投与する方法で症状の進行を抑えます。
症状の進行が慢性的になってきたときは、症状進行の抑制や再発防止のための処置を行うことになります。

インターフェロンβという呼ばれるものを皮下注射することで、再発する可能性を下げるとともにもし再発してしまった際の症状を緩和する効果があるとされています。
症状進行抑制のために免疫抑制剤が使われますが医師の指示に従って使用しないと副作用により合併症を引き起こす可能性がありますので注意してください。

日常生活での注意点

多発性硬化症の患者が日常生活で気をつけることは、合併症を引き起こさないようにすることです。

具体的には栄養のバランスを考えた食事を取ること、適度に運動すること、規則正しい生活をして疲労やストレスをためないこと、室温や体温の管理をしっかりすること、紫外線に当たり過ぎないようにすることなどに注意をして風邪の細菌やウイルスに対しての抵抗力を高めるようにしましょう。

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