バセドウ病,グレーブス病

なぜこの病気になるのか?

バセドウ病の原因としては最初にも書いていますが、甲状腺に表面にある甲状腺刺激ホルモン受容体が自己免疫疾患により作られた自己抗体から過剰に刺激を受け甲状腺ホルモンが大量に作られてしまうようになることです。
ですが、なぜ自己抗体が作られるのかという原因としてはストレス・過労や遺伝要素などが考えられていますがまだはっきりとしたものはわかっていません。

どんな症状がおこるの

バセドウ病は自己抗体により甲状腺ホルモンが大量に作られてしまう病気です。
この甲状腺ホルモンは新陳代謝を必要以上に活発にする働きを持っておりこれにより以下のような症状が現れます。

バセドウ病(グレーブス病)の主な症状

全身的症状 暑がりになる、疲れやすい、食欲が増すことによる体重増加あるいは代謝活発化による体重減少
体温 常に平熱以上になっている(微熱)
顔、首 まぶたが腫れる、物が二重に見えたりする、目が突出する
循環器症状 動悸がする、息切れ、頻脈
消化器症状 食欲が増す、排便回数が増える、口が渇く
皮膚症状 汗をかきやすい、脱毛、かゆみ
神経・精神的症状 イライラする、落ち着かない、集中力が続かない、不眠
筋骨症状 筋力低下、手足のふるえ、脱力感
月経 月経不順、無月経、不妊
血液値 コレステロール低下、血糖値上昇、血圧があがる

診断されるまでにどんなことをするのか

バセドウ病は甲状腺が異常に活発な動きをしている病気なので、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を調べることですぐに診断できます。
診断ガイドラインとしては以下のようにされています。

バセドウ病(グレーブス病)の診断ガイドライン

  • バセドウ病
    症状項目が1つ以上あり、検査項目の4つすべて該当するもの
  • ほぼ間違いなくバセドウ病
    症状項目が1つ以上あり、検査項目の1〜3に該当するもの
  • バセドウ病の疑いがある
    症状項目が1つ以上あり、検査項目の1と2に該当し1の状態が3ヶ月以上続いているもの

症状項目

  1. 甲状腺中毒症がみられる(多汗、頻脈、体重減少など)
  2. びまん性(病変が限定できず広範囲に広がっている)の甲状腺の腫大がみられる
  3. 目が突出している、または特有の眼症状がみられる

検査項目

  1. 血液検査でFT3(遊離トリヨードサイロニン)とFT4(遊離サイロキシン)の最低片方が高値である。
  2. TSH(甲状腺刺激ホルモン)が低い数値(0.1μU/ml以下)である
  3. 抗TSH受容体抗体(TRAb、TB)がみられる、もしくは刺激抗体(TSAb)がみられる。
  4. 放射線ヨード(またはテクネシウム)甲状腺摂取率が高値、シンチグラフィでびまん性

どんな治療方法があるの?

バセドウ病の治療方法として、薬(抗甲状腺薬)を使った治療方法、放射線ヨード(アイソトープ)による治療方法、手術による治療方法の3種類あります。
それぞれのメリットとデメリットについては以下のようになります。

バセドウ病(グレーブス病)の治療方法の比較

抗甲状腺薬治療 放射線ヨード治療 手術
・入院の必要がない
・どこの病院でも治療が受けられる
・治療時間が非常に短い(薬を1つ服用するだけ)
・ 再発する可能性が低い
・術後数ヶ月から1年を過ぎると甲状腺機能が正常になります。
・ 再発する可能性が低い
・副作用が出ることもある ・甲状腺の機能が低下することがある。(その場合ずっと甲状腺ホルモン剤の服用が必要になる。) ・入院が必要
・ 手術の痕が残る

それぞれメリットデメリットがあります。基本的に最初は薬による治療を行い副作用が出た場合違う治療法に切り替えるということが多いです。

  • 自己免疫疾患とは - 症状・治療・膠原病との関係
  • 膠原病の家族ケア - 家庭でのケアマネジメント

  • 【膠原病の基礎知識】早期治療のための初期症状やステロイド・合併症の知識
  • 【膠原病に類する病気】代表的な病気としてSLE・ベーチェット病・リウマチ・関節筋炎などをご紹介
  • 【自己免疫疾患の病気】膠原病と同じく免疫機能の異常が原因で発症する病気
  • 【膠原病トピックス】小児リウマチやリウマチ熱と膠原病の関係と特定疾患の保険の扱いについて
関連リンク