成人スティル病

この病気の原因は?

詳しい原因としては不明ですが、ウイルスのような病原細菌を持った微生物を原因とする感染が引き金となり、そこに免疫疾患がかかわり発症するのではないかという推測がされています。

どんな症状が現れるのか

成人スティル病の症状としては皮膚症状でうすいピンク色の発疹が出ることが特徴的です。

成人スティル病の症状

発熱 原因不明の発熱が1週間以上続く。急に熱が上がったり下がったりといったスパイク熱があります。
皮膚症状 発熱と平行してうすいピンク色の発疹がでます。かゆみがないことが多いです。
咽頭痛 口腔と食道の中間くらいの位置にある咽頭の痛み、成人スティル病ではほとんどの人がこの症状が出る。
関節痛 手や膝の関節が腫脹することがあります。
リンパ節 全身のリンパ節の腫脹が見られることが多いです。

これ以外にも肝機能障害や筋肉痛なども症状としてあるそうです。

どんな検査をされて診断されるの

成人スティル病の患者の血液に見られる特徴として、白血球・C反応性蛋白(CRP)・フェリチン(体内で貯蔵されている鉄分と結合しているたんぱく質)の数値の上昇がありますがこれだけで成人スティル病と診断できるものではありません。
他の膠原病に比較的よく見られる抗核抗体やリウマチ因子というものは見られることがあまりないです。

診断基準としてはこのようになっています。

成人スティル病研究班の診断基準

【大項目】
1.39℃の発熱が1週間以上続いている
2.関節痛が2週間以上続いている
3.定型的な皮疹が見られる
4.白血球の増加 (10000/μl以上)および好中球の増加(80%以上)
【小項目】
1.咽頭痛がみられる
2.リンパ節の腫脹もしくは脾腫が見られる
3.肝機能疾患がみられる
4.抗核抗体・リウマトイド因子がみられない(陰性)

これらの項目のうち最低でも大項目の症状を2つ以上で、大項目・小項目あわせて5項目以上に該当すると成人スティル病と診断されることになります。
この他にフェリチンの量が異常に高い数値を出している場合はこれを診断の参考にすることもあるそうです。

ただし、この病気と診断されるにあたって感染症(特に敗血症・伝染性単核球症)・悪性腫瘍(癌)・膠原病(特に結節性多発動脈炎、悪性関節リウマチ)の3つではないことが前提条件という除外診断の形で診断されることになります。

治療方法は?

成人スティル病における治療方法として主にとられるのは炎症を抑える治療方法です。
他の膠原病同様にステロイド・免疫抑制剤が使われますが、症状が比較的軽い場合は非ステロイド性抗炎症薬(ステロイドではない抗炎症薬)も使われています。

また、関節痛がひどい場合は抗リウマチ薬が使われることもあります。症状が良くなっていても症状が再発する可能性が高いといわれていますので薬は欠かさず服用すること。
そして免疫を抑制するステロイド・免疫抑制剤を使っているので合併症に注意することも大切です。

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