シェーグレン症候群

シェーグレン症候群なぜ発症するの?

シェーグレン症候群が発症してしまう直接的原因は不明です。
しかし、自己抗体が存在していることから自己免疫疾患の一種とされています。

免疫異常の他にも遺伝による要素や、中高年の女性に発症率が高いことから女性ホルモンとの関係も示唆されております。

どんな症状がでる?

この症候群は、腺細胞からの分泌物の量が減ることが元になって、色々な症状が表れます。

シェーグレン症候群の症状

乾燥症状 目の乾燥・口の乾燥・鼻腔の乾燥といった乾燥が複数の箇所に起こる
腫脹 唾液腺や涙腺の腫脹(炎症して腫れあがること)
関節痛 関節リウマチのような関節の痛みがありますが、シェーグレン症候群の関節痛は変形を起こすことはほとんどないとされています。
ただし、関節リウマチと合併することもありますので注意が必要です。
呼吸器 気道の乾燥に伴う気管支炎
消化管 胃液の分泌量が少なくなることによる胃炎
神経 全身性エリテマトーデス(SLE)のような神経炎を多発することがあります。
肝臓 肝機能障害や自己免疫性肝炎を引き起こすことがあります。
甲状腺 甲状腺と呼ばれる頚部前面にある器官が炎症を起こすことがあります。
血管 自己免疫疾患により血管炎を起こす可能性があります。

診断が出るまで

シェーグレン症候群のような症状が表れたら病院で診断を受けましょう。
実際にシェーグレン症候群と判断されるには、厚生省が1999年に発表した診断基準があるのでそれを基準として診断されることになると思います。

厚生省発表の診断基準

  1. 口唇腺組織または涙腺組織のリンパ球浸潤反応が陽性であること(以下2つのどちらかを満たす)
    ・口唇腺組織または涙腺組織にて4平方ミリメートルあたり1focus以上
    ・導管の周辺にリンパ球浸潤が50個以上見られる)
  2. 口腔内の検査で次のどれかに陽性反応がある
    ・唾液腺造影において直径1ミリメートル未満の小点状陰影(Stage1)以上の異常が見られる。
    ・唾液分泌量の低下と唾液腺シンチグラフィーで機能低下が見られる。
    ※ 唾液分泌量低下の検査方法には2つのやり方があります。
    • ガムを10分間かみ続けて唾液の量を測定 (10ミリリットル以下で分泌量低下とされる)
    • ガーゼを口の中に入れて一定時間噛み続けることによって唾液の量を測定(2分で2グラム以下で分泌量低下とされる)
  3. シャーマー試験と呼ばれる涙の分泌量の検査において5分間に5ミリリットル以下の分泌量で、さらに次のどれかに陽性反応がある
    ・ローズペンガル試験(ローズペンガル液と呼ばれる染色液を点眼し角結膜の障害を調べる試験)で9点中の3点以上のスコア
    ・蛍光色素試験(フルオレセイン液と呼ばれる染色液を点眼し角膜の障害を調べる試験)で陽性反応がある。
  4. 血清検査において次のどれかにおいて陽性反応がある
    ・抗SS-A抗体陽性
    ・抗SS-B抗体陽性

この4つの項目のなかで、どれか2つ以上の項目を満たせばシェーグレン症候群であると診断されます。

治療方法は?

シェーグレン症候群も他の膠原病同様に対症療法がベースとなり、目や口の中が乾燥するといったことに対してはそれ以外の薬も用いられることになります。

普段の生活で気をつけなければならないこととしては、規則正しい生活をして疲労・ストレスを貯めないこと、食事はバランスを考えたものにすること、外出するときには紫外線に注意することが挙げられますがシェーグレン症候群の特徴として乾燥症状があるので、口の中が乾燥し細菌が繁殖しやすい環境になってしまうので食後に歯磨きを行い清潔に保つことも大切です。

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