ベーチェット病

原因はなんですか

この病気も膠原病の一つとされており、原因が不明の病気です。
しかし、病気の発症場所がある程度決まっていることから環境的要因があるのではないかという推測がされています。
また、遺伝的要因としてもベーチェット病患者の5,6割に共通している遺伝要素がありこれも可能性の1つではないかと考えられています。

どんな症状がでますか

ベーチェット病の症状として主症状・副症状とあり、主症状はベーチェット病の初期に起こり、悪化・回復を繰り返すとされています。副症状は疾患後期に起きる症状で、予後(病気の回復見込み・見通し)に影響を与えるものはこちらの症状です。
自然と良くなるということはあまりなく治療をしなければよくならないことが多いです。

主症状

口腔粘膜の症状 口内炎(SLEと違い有痛性)が代表的でベーチェット病患者のほとんどにこの症状が見られます。

皮膚症状

結節性紅班、血栓性静脈炎などがあげられます。

眼症状

急に視力がなくなってしまったり、改善したりとすぐに自覚できる症状です。

外陰部症状

外陰部に有痛性の潰瘍ができること。性病と間違われることもあります。

副症状

関節症状 関節リウマチや全身性エリテマトーデスとは違い単一箇所の関節痛で、変形・硬直が起こることは稀です。
副睾丸炎 男性のみの副症状。一時的ですぐ治まるが再発性がある。ベーチェット病に特異性が高い症状です。
消化器の病変 腹痛や下痢、下血が主な症状としてあげられます。潰瘍性の病変で多発することが多いです。
血管の病変 動脈、静脈どちらにも起こりえる病変で、血栓ができそこから別の病気を引き起こす可能性がある。
神経の病変 この病気の症状の中で発症するのが一番遅く(発病から神経症状が現れるまで5,6年)、男性に多い症状です。脳や脊髄を保護する髄膜の炎症や精神的な症状などを引き起こします。

どうやって診断が出されるの

ベーチェット病は即座に診断できる病気ではないので厚生省研究班の出している診断基準を参考にして診断されることになります。

厚生省研究班発表のベーチェット病診断表

完全型ベーチェット病 経過中に4つの主症状が表れたもの
不全型ベーチェット病 経過中に
・3つの主症状が表れたもの
・2つの主症状と2つの副症状が表れたもの
・定期的眼症状とその他1つの主症状が表れたもの
ベーチェット病の疑い 主症状の一部が現れるが不全型の条件を満たさないもの、または副症状が定期的に繰り返される、悪化するもの
特殊病型 腸管型、血管型、神経型とありますがそれぞれの部位の症状が特徴的に診られるものを言います。

これらが主に診断基準とされますがこのほかに診断の際に参考にするものとして、皮膚の過敏性を調べる針反応、炎症反応、HLA-B51と呼ばれる白血球の型を持っているかどうかの検査などの結果も含めて医師の診断が下されることになります。

治療はどんなことをするの?

原因不明なので絶対に治るという治療法は見つかっていません。
膠原病に共通する治療法としてステロイドや免疫抑制剤による炎症や免疫機能を抑える対症療法がベーチェット病でも行われます。
そのほかはそれぞれ患者ごとの症状にあわせて医師が薬を処方することになります。

生活面では、睡眠をしっかりとる・バランスの取れた食事・ストレスをためないようにする・口の中を清潔にする、などがあります。

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