膠原病,検査,診断

ただの風邪じゃないかも?と思ったら病院へ

膠原病と診断されるまでにどのようなことが行われるのかご紹介します。
実際に膠原病の初期症状の1つである風邪に似た症状が出て、病院を受診するにあたり、私たちがすることは「症状を正確に医師に伝えること」です。
診断をするのは医師です。
自分で「風邪です」などと決め付けないようにしてください。

自分の体調にどのような変化が起きているかなどをしっかりと伝えてください。
メモなどを取ってそれを医師に見せてもよいでしょう。
自分の症状を正確に伝えることによって医師もより正確な診断がしやすくなります。

膠原病の疑いが出てきたら

医師の診断を受けて膠原病の疑いが出てきた場合、正しい診断ができるように次のような検査を行うことになります。

血液検査

膠原病は自己免疫疾患という特徴があるため、最初に血液検査で赤血球・白血球・血小板の数を調べます。また、CRPと呼ばれる炎症反応の強さを示すC反応性蛋白の数も調べます。

尿検査

尿検査では尿蛋白や糖分、潜血などの異常がないかを調べます。
肝機能、膵臓などに異常があると尿にこれらのものが含まれるようになります。
このような検査だけでは膠原病ということはまだまだ断定できませんが、これらで異常が認められさらに詳しい検査が必要という判断がされたときには次のような検査が行われることになります。

次にあげている検査によって膠原病の疑いがあるかどうかがはっきりしてきます。

抗核抗体検査

「抗核抗体」とは自己抗体と呼ばれている自分自身が持っている抗体の1つで、自分の細胞核を攻撃してしまいます。

蛍光染色法という方法を用いて検出することが多いそうです。

リウマトイド因子検査

「リウマトイド因子」も自己抗体のひとつで、関節リウマチ患者の約8割がこの検査で陽性という結果になるそうです。
これもまた、自分の細胞核を攻撃する自己抗体です。

X線検査(レントゲン)

膠原病の場合、複数の臓器に炎症が起こるのでX線検査により異常がないか調べることが可能です。

超音波検査

超音波検査は、心臓を調べる際に使われる体への負担が少ない検査方法です。
超音波の性質として骨のように硬いものは貫通できず、さらに気体があると超音波が弱くなるので肺の撮影には向きませんが、腎臓などの腹部臓器の撮影には適しています。

生検

「せいけん」と読みます。
生検は患部(湿疹してる場合はそこの皮膚)の一部を採取してその細胞の状態を顕微鏡で調べるという検査です。

どのような診断結果が出るのか

これらの検査の結果を総合的に判断して医師が膠原病であるかどうかを診断しますが厚生労働省が定めている基準に達していない場合は「膠原病」という診断は下せません。
この基準値は過去に膠原病であった人の数値から出されたものですが、病気というものは人それぞれ症状が異なるものなので基準に満たなくてもほぼ間違いなく膠原病であると言えることもあると思います。
そのような場合、「膠原病の疑い」という診断が出ることになるそうです。

ただし、一口に「膠原病の疑い」と言っても状況としては複数のことが考えられており膠原病であると見て間違いない場合でも、検査数値が基準値に達していない・症状が軽いという場合と、症状は酷似しているが全然違う病気、という可能性などが考えられます。

検査の種類が多く患者は大変ではありますが、もし膠原病であった場合のことを考えると、早期発見・早期治療ができますのでがんばって検査を受けるようにしましょう。

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